炭次郎の苦悩と鬼。

炭次郎の苦悩と

―鬼滅の刃の光と闇。鬼とは、人間とは?―


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 自らの欲望のままに、罪もない一家を惨殺し、人を殺すことを何とも思わず、人間の血肉をすすって肥え太り、超人的な力を持ち、常人にはとうてい勝ち目がない怪物、鬼との悲壮な戦いを強いられた、ごく普通の少年であり、やさしい兄、さして稼げない重労働である炭焼きを生業とする、竈門炭次郎 (かまど たんじろう)。
 
 今の時代には想像もできないでしょうが、私の大正生まれの父親は、若い頃は山国で暮らし、実際に家族と一緒に炭焼きをしていた農家の出身者でした。

 炭焼きをするためには、当然の事ながら材料になる木が必要です。スギやヒノキは木材として使いますから、炭焼きには使えません。どんぐりが成る落葉樹は炭焼きにもシイタケ栽培の原木にも向いていますが、例えばナナカマドなどは炭には不向きです。
 また、むやみに木を伐採すれば、炭の原料そのものがなくなってしまいます。炭を焼くにしても、環境保護を考え、若木は温存し、必要なだけを間伐しなければ、商業としても家庭で使うにしても成り立たないのです。

 炭を焼くには不完全燃焼させなければ、炭そのものが酸素と反応して二酸化炭素になり、灰になって燃え尽きてしまいます。従って酸素が十分入らないように炭焼き小屋で蒸し焼きにするのですが、それまでに十分乾燥させる必要があり、木材を伐採して炭焼き小屋まで運搬するのは急な山道や獣道のような道なき道を上がり下がりする重労働。さらに焼きあがった炭を取り出すにも、急ぐ時にはサウナ風呂どころではない狭い高温下で、全身真っ黒になり、鼻の孔まで炭の粉で黒くなり、息も出来ないような過酷な労働環境なのです。

 こうした重労働に明け暮れても、大してお金を稼げるわけではありません。今で言うなら、汚い重労働なのに、全くそれに見合わない非正規雇用のブラック企業に勤めているような有様でした。

 そんな過酷な重労働に、少年時代から明け暮れ、繁忙期には学校にも行けない、それが戦前戦中の日本の現実でした。

 家族のために儲からない重労働に勤しんでいた家族思いで働き者の少年、それは、今で言うなら、非正規雇用で家族を養う若者たちや、借金その他の理由により、暴力団経営の風俗店やアダルトビデオで、性病や子宮頸ガンウイルスに感染させられて苦しむ娘たちのような、悲しい運命を生きる人々の代表です。

 何の罪もなく、国家には税金を取られ、それでも文句も言わずに身を粉にして働いていた炭次郎が、ある日帰宅すると、家族は惨殺され、大切な妹は重傷を負い、家族を殺害した鬼の血が体内に侵入したために、からくも一命はとりとめましたが、彼女自身が、鬼と化してしまっていたのです。

 どんなに温厚な人であっても、家族のためなら殺人犯に立ち向かおうとするでしょう。また、家族を助けるためならば、どんな犠牲をも厭わないでしょう。
 
 この作品の背景は大正時代です。私の父が実際に経験した大正・昭和の時代を思う時、炭次郎の戦いと苦悩、悲哀を思う時、昭和という、日本が侵略戦争に明け暮れていた時代に、炭焼きや農業を生業としていた私の父と叔父たちが徴兵されて、上官から天皇の名の下に理不尽な暴力を振るわれ、戦争を強制されていた時代の悲劇に重なるような気がしたものです。

 鬼と呼ばれる残忍で人間を平然と惨殺する集団、それは日本の侵略戦争当時の、日本の軍人達の姿そのものだったと言えるでしょう。

 私の父や家族のように、我が子が徴兵され死地に送られ殺し合いを強制されることを悲しみ、生きて帰る事を祈った人々も大勢おりましたが、中国や朝鮮半島その他において、本当に鬼滅の刃の鬼さながらに、突然、何の罪もない民家を襲撃し、食料や金目の物を強奪し、女性は少女まで強姦した上、証拠隠滅のために一家を惨殺するのも決して稀ではありませんでした。子供や老人、赤ん坊や妊産婦さえ、情け容赦なく虐殺した日本兵も大量に存在したのです。

 仕事で外出して帰宅した兄弟や夫や父親が、我が家で見た惨劇は、炭次郎が経験したのと全く同じでした。

 こうして、日本軍の残虐行為を憎み、家族を守るために、なけなしの武器を手に取って、圧倒的に強力な、近代的な最新兵器で武装した日本軍に抵抗したレジスタンス運動が、やがて中国全土に拡大し、最終的には炭次郎達のように勝利をおさめ、鬼そのものだった日本軍を、中国の大地から駆逐する事に成功したのです。

 日本がアジア諸国を侵略支配していた当時、現在、家族のために風俗店で働く事を余儀なくされた女性達、従軍慰安婦や強姦された女性、あるいはアダルトビデオ業者に働かされる悲しい女性達の内、ある者は日本人の子を妊娠し、ある者は日本人の愛人にされました。
 女性は男性と同じ血の通った人間であって、男性の奴隷でもなければおもちゃでもないのです。


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 そうです。炭次郎の実の妹、竈門禰󠄀豆子(かまど ねずこ)は、鬼の血が体に入ったために生き延び、自ら人間の心の欠片をとどめたままで鬼になってしまいましたが、彼女の悲しい運命は、まるで日本の占領地において、
「日本人の血を分けた呪われた子を妊娠し出産してしまった悲劇の女性達」を見るようです。
 当時、日本の軍人たちは、そのあまりにも残虐非道な虐殺行為により、
「日本鬼子(リーベングイズ)」=「日本の鬼」と呼ばれていたのです。

 鬼の子を妊娠させられた女、鬼の血を体に受け入れた少女。炭次郎の妹は、そんな悲しい女性の象徴のように私には思われます。

 そして残酷無比な鬼の黒幕にして頂点に君臨する鬼舞辻無惨(きぶつじ むざん)。徹底した秘密主義者で、得意技は隠蔽。配下の鬼達でさえも信用せず、
「自分の名前を他人に喋ると死ぬ」という呪いまでかけています。考えているのは自分の利益だけの独裁者で、人間の命は虫けら以下の扱いであり、配下の鬼達の命まで羽根のように軽く扱われます。
 この独裁者にとって、部下である鬼が己のために滅私奉公して働くのは当たり前であり、部下の鬼達の評価は全て減点方式です。
 滅私奉公と愛国心。それは私の父母や祖父母の世代が、戦争犯罪人と天皇に洗脳された「愛国教育」そのものでしたが、安倍晋三と菅義偉、与党議員、右翼団体「日本会議」が子供たちに洗脳している事も、鬼舞辻無惨の洗脳による呪いとそっくりです。


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 この怪物にして独裁者のおぞましい姿は、まるで戦争当時の独裁者、ヒトラー、スターリン、昭和天皇、東条英機のような戦争犯罪人そのものです。
 日本軍が自らの残虐行為の証拠隠滅のため、全ての公文書を焼き捨て隠蔽した歴史的事実はあまりにも有名です。
 安倍晋三が自らの組織的犯罪の証拠を全て隠滅した事実、都合が悪くなれば、自分の仲間でも部下でも責任を擦り付けてしっぽ切りする手口。菅義偉も安倍の悪事の実行犯であり、都合の悪い文書は全て廃棄させ、自分より弱い立場の人々を恫喝する恐怖政治を自慢する独裁者です。


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 今の与党は、国民、それも弱い立場の若者たちや女性達、生活保護世帯からまでも消費税をむしり取り、文字通り国民の血と汗の結晶である血税をむさぼる鬼のような集団と化しています。
 
 弱い者いじめ、人間の命を虫けら扱いする残忍性、悪辣な証拠隠滅。日本の侵略戦争での残虐行為の礼賛、普通の国民では到底太刀打ちできない権力者集団と独裁政治。これらを考える時、鬼滅の刃の鬼は今の与党議員そのものであり、鬼に君臨する独裁者、鬼舞辻無惨(きぶつじ むざん)は、日本を独裁支配する権力の頂点にいる独裁者、菅義偉そのものと言っても過言ではないでしょう。


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安倍晋三と菅義偉がISISを意図的に挑発したため、後藤さんと湯川さんは、無惨にも斬首によって公開処刑された。


 鬼や悪魔は、あの世の存在でもなければ荒唐無稽な想像上の産物でもありません。鬼も悪魔も、政府に血税を搾り取られ、虫けらのように扱われながらも、家族や自分が生きるために、必死になってブラック企業や非正規雇用で働く今の日本の罪もない人々を搾取する、残酷な与党や与党政治家、菅義偉のような連中のためにある名称なのです。


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日本軍に暴行された朝鮮半島の女性。



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従軍慰安婦にするため日本軍に拉致される占領地の少女。




コメント

羊27

ヒトラー
潤沢な資金でユダヤ人ヒトラーを総統にし、そのヒトラーに指示を出していたのはユダヤ人ロスチャイルドだということをご存知でしたか?ではどうしてユダヤ人によるユダヤ人虐殺は起きたのか、というと、一部のユダヤ人(しかし本当に殺されたのがユダヤ人だったのかどうかは誰にも分かりませんが、、歴史は簡単に書き換えられてしまうので)を犠牲にして世論の同情を集め、ユダヤ人国家イスラエルを建国するため。この一件は、ユダヤ人国家誕生のために仕組まれた計画だったようです。そして今、世界はユダヤ人と天皇を含めた世界の王族たちによって支配されようとしていますよね。本当に不気味な時代でいよいよ終末が近いことを感じます。

jyukoh

誰もが小さなヒトラーです。
 ロスチャイルドは確かに有名な財閥ですし、ユダヤの人々は苦労している分だけ賢明です。

 人間は残酷な者です。自分のためには平気で他人を犠牲にする事も厭いませんし、多くの人は強者には媚びへつらい、弱い人々には限りなく残酷です。
 ロスチャイルドがユダヤの人々を犠牲にしたのか否か? 私にはあまり関心がありません。また、独裁者に支配される不幸な人々も、その多くは他人には冷酷な普通の人々でしょう。
 結局のところ、自分のために他人を不幸に出来るエゴイズムが、全世界のエゴイズムのピラミッド構造を作り出しているのです。

 ロスチャイルドは豊かで権力もあるでしょうが、その背景には、救いようのない人間不信と恐怖が存在しています。だからこそ、権力と財力をあそこまで集中させたのでしょう。
 彼の住む世界は幸せでしょうか? 不幸でしょうか?
 彼以外の全世界の人々も、自らの欲望の奴隷であると言う点では小さなロスチャイルドであり、他人の不幸を笑い弱い者いじめを黙認するか肯定しているという点では小さなヒトラーであり独裁者です。

「宇宙が全体、幸福にならない内は、個人の幸いはあり得ない」と宮沢賢治先生は言いました。

 この方こそは、確かにそう言う方でした。誰かたった一人であっても、不幸な人が存在する事を悲しんだ人でしたから。
 そして実際、世界の多くの人々が、少数派か弱者を犠牲にして自分が豊かに権力を掌握し幸せになる事を望み続けている限り、未来永劫、、この世には安らぎも幸せもないのです。

 ロスチャイルドも、ヒトラーも、戦争犯罪人も天皇も、我が子を虐待する親や妻を殴る夫も、この世の不幸を見て見ぬ振りする人々も、全ては同じお仲間であるに過ぎず、自らの恐怖と悪意と欲望の奴隷なのです。

 本当の被害者は、子供達だけなのかも知れません。

アニメが好きなの!

変な投稿だね。
 日本が侵略戦争をやったこと、隣国その他で残虐行為をやったこと、女性が強姦されたこと、これらは歴史的事実だよね?
 これが炭次郎の物語と似ているという趣旨のブログだと思うんだけど、それを何でユダヤ人陰謀説っていう、ただの妄想と一緒くたにするの?
 個人の妄想は個人の自由だけど、ほどほどにしてよね。
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jyukoh

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